1. HOME
  2. ブログ
  3. お役立ち情報
  4. ノロウイルスについて

BLOG

ブログ

お役立ち情報

ノロウイルスについて

ノロウイルスアイキャッチ

こんにちは。アメジスト編集部です。今回はノロウイルスについてご紹介したいとおもいます。インフルエンザウイルスとともに、こちらのウイルスもよく耳にすることが多いと思います。

「ノロウイルス」とは?どんなウイルス?

乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に感染性胃腸炎や食中毒を引き起こす原因となるウイルスです。ノロウイルスによる感染症は、主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。

手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化しやすいといわれており、注意が必要です。

増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも比較的強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能で、一例ですが「ヒトの腸→糞便中に排泄→下水→川→海→二枚貝(増殖はしないが内蔵中で濃縮・蓄積)→加熱不良の二枚貝を喫食→ヒト」というサイクルで循環します。

このようなサイクルで循環できる理由は、長時間感染力を維持できること,ウイルスの中でも非常に小さく水処理場の濾過機構を潜り抜け処理施設の塩素消毒濃度にも耐えることができること,真水・海水中で長期間生存可能であること,さらに胃液の酸度でも抵抗性があるウイルスだからです。ヒトの腸管で増殖しますが、場所が空腸なので逆流により感染者の嘔吐物にも多量のウイルスが混入します。

またこのウイルスは感染力が非常に強く、抵抗力の落ちている老人や幼児などでは少量のウイルス(10〜100個)でも発症するといわれています。

感染経路は?

ノロウイルスはヒトの腸管内で増えるウイルスですから、何らかの経路で最終的にウイルスが口に入ることで感染(経口感染)しますが、その経路は大きく以下の二つに大別できます。

(1)食中毒など食べ物を介した感染

二枚貝(牡蠣、アサリ、ハマグリ、シジミ、アカガイ、タイラギなど)を生や加熱不足で食べたり、調理器具,調理者などの汚染された手を介してサラダや刺身など他の食品を汚染しこれらを食べたりすることにより引き起こされます。

特に多いのが、生牡蠣(カキ)による食中毒ですが、ノロウイルスは二枚貝の内蔵(中腸線)部分で濃縮・蓄積されますが、内臓部も含めて生食するために発生件数が多いと考えられます。

(2)ヒトからヒトへの感染

 感染者の下痢や吐物によって手指が汚染され、さらに汚染した手指が触れた場所がノロウイルスに汚染され、最終的に手指などを介してウイルスが口に運ばれ接触感染経路による感染です。実際に、トイレの便座やドアノブ、手すりなど手指の触れる機会が多い場所からノロウイルスが検出されます。その他、おう吐時には、ノロウイルスを含んだ小さな水滴(飛沫)が1~2m程度周りへ飛び散りますが、その際に周囲の人に感染してしまう飛沫感染もあります。また排泄物が放置され乾燥し、それらの一部が舞い上がって空気中を漂い、そこを通った人が感染するケースも報告されています。

症状は?

・潜伏期間:1~2日

・症状:非常に気分が悪くなる、吐き気、嘔吐、腹痛、筋肉痛、頭痛、発熱など

・発症当日の症状が激しいのが特徴

・子供は嘔吐が多く、大人は下痢が多い

・通常は、発症後3日以内で軽快、予後は良好、後遺症はなし

・幼児、病弱者、高齢者では重篤となることがある

・高齢者は脱水(意識低下、尿量減少など)、嘔吐物による窒息、誤嚥性肺炎に注意

治療法は?

ノロウイルスについては予防薬・特効薬・ワクチンがなく、治療は栄養補給,脱水症状に対する水分補給・輸液投与などの対症療法に限られます。

予防は?

残念ながらノロウイルスに対するワクチンは実用化されていませんので、ノロウイルスの予防法としては、石けんを用いた手洗いが最も重要です。石けん自体にはノロウイルスを直接失活させる効果はありませんが、ウイルスを手指からはがれやすくし、さらに水道水で洗い流すことにより、物理的にノロウイルスを除去できます。

 指先や爪の間、指と指の間、親指の周り、手首などは特に洗い残しが多いですので、意識して手洗いを行います。手を洗った後は、ペーパータオルなどでしっかりと水分をふき取ります。手を拭くタオルは共有してはいけません。

 手指消毒で速乾性手指消毒薬が用いられることがありますが、ノロウイルスは通常の消毒用エタノールでは死滅しませんが、エタノールのpHを酸性にした製品などノロウイルスに対して効果が証明されているものを選んでください。

 調理時は、中心温度が85℃~90℃で90秒以上の加熱が必要。

ノロウイルスを完全に消毒する方法とには、次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm以上:CDCガイドライン)、加熱(85℃1分)などがあります。

いかがでしたでしょうか。日常的に石鹸での手洗いを徹底し、しっかり予防していきたいものです。

【出典:厚生労働省】ノロウイルスに関するQ&A 

【関連製品】手洗い後の手のふき取りなどに「セコンダーゼ」「ワンウェイガーゼCW」

セコンダーゼ ガーゼ部門1位獲得
ワンウェイガーゼCW

※当社の関連製品は安全性、品質確保のため、それぞれ医療機器,医薬部外品,化粧品の製造許可を受けた工場で製造しております。

【関連記事】手洗いの仕方について

【関連記事】接触感染について

【関連記事】インフルエンザウイルスについて

関連記事