手洗いの種類について
こんにちは。アメジスト編集部です。新型コロナウイルスの感染が気になりますが今回は、手洗いの種類についてご紹介したいと思います。
なぜ新型コロナウイルスの感染対策で手洗いが重要なのでしょうか?
新型コロナウイルスの感染は、現時点(2020年4月)では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つのルートが考えられています。このうちの接触感染防止対策として手洗いが重要となります。
感染者のくしゃみや咳の飛沫には感染源となるウイルスが含まれています。感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、汚染された手で物に触れると、触れた箇所がウイルス汚染されます。また、感染者の便や尿などにもウイルスが排出されると言われていますので、感染者が触れたトイレのドアノブや水洗レバー、ペーパーホルダーなどが汚染されることも考えられます。未感染者がウイルスで汚染された部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、手で目・鼻・口などに触れることにより感染者に直接接触しなくても感染します。これを接触感染と言います。
※感染場所の例
電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチ、トイレなど
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前、トイレの後などはこまめに手を洗うことにより接触感染リスクを低減できるので、手洗いは感染対策として重要です。
三つの手洗い方法
手洗いは要求される清浄度(綺麗さ)に応じて、「日常的手洗い」,「衛生学的手洗い」,「手術時手洗い」があります。
日常的手洗い
普通石鹸(非抗菌性)と流水による手洗いで、外出先から帰宅した場合、食事の前やトイレの後など日常的な手洗い法です。手に付着した汚れおよび一過性微生物(皮膚通過性微生物)の一部の除去を目的としています。
一過性微生物:一時的に手にくっついた細菌・ウイルスなどで、感染源になりやすい。
衛生学的手洗い(主に医療従事者が医療行為や介護の前後などに行う手洗い)
石鹸と流水による手洗い、抗菌性石鹸と流水による手洗い、擦式消毒用アルコール製剤を用いた手指消毒で、一過性微生物の除去あるいは殺菌を目的としています。
擦式消毒用アルコール製剤について(使用方法・適量についてはお使いの製品表示をご確認ください)
・擦式消毒法とは消毒剤に消毒用エタノールを配合した薬剤を用いて、速乾性擦り込み式手指消毒をする方法です。適量(約3ml,およそ1プッシュ)を手にとり、消毒剤が乾くまで十分に擦り込みます。
・擦式消毒用アルコール製剤で手荒れを起こす方も多いと思いますが、ジェルタイプ(ゲルタイプ)の製品は手荒れを軽減する目的で保湿剤が入っています。また、ジェルタイプは手全体に塗り広げやすいため適量(約2ml,およそ1プッシュ)は液体タイプより少なめです。
・フォーム状(ムース状)に出てくる擦式消毒用アルコール製剤はジェルタイプよりもさらに手全体に塗り広げやすく、塗り広げた部分が解り易い製品なのでジェルタイプよりもさらに少ない量でご使用いただけます。
・医療従事者の方が使用される擦式消毒用アルコール製剤は消毒用アルコールに保湿剤と皮膚に残存する消毒成分を加えたものが使われることが多い。残存する薬剤を加えることによって、消毒後に付着した微生物にも持続効果を発揮させるためです。
◎新型コロナウイルスには消毒用アルコール製剤などが有効といわれています。
手術時手洗い(手術スタッフが手術前に消毒薬を使用して行う手洗い)
常在細菌
・ 常にヒトに住みついている細菌で、人に対してプラスの作用がある善玉常在菌とトラブルの原因になる悪玉常在菌などがある。
・ 健康であれば感染源にはならないが、抵抗力が落ちた状態では感染を起こすことがある。
新型コロナ感染対策でアルコール除菌を実施している理由は?
建物・部屋の入り口にアルコール除菌製剤を設置している理由として、入場者の手に付着した微生物を除去あるいは殺菌し、室内の接触感染源を減らすことが目的です。
アルコール除菌剤を携帯して使用する理由としては、手洗い設備が無い場所でも手軽に消毒できるからです。
基本的に、手洗い設備がある場所では消毒薬を用いなくても石鹸と手洗いで十分です。
効果的な手洗いは、ハンドソープで15秒モミ洗い・流水で15秒すすぎを2度繰り返し、ペーパータオルや清潔なタオルで拭くなど2度洗いだそうです。
日常手洗いをしっかりと
【参考】厚生労働省感染症対策
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