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製品の使い方・選び方

滅菌(めっきん)ガーゼの選び方

こんにちは。アメジスト編集部です。今回はお客様からお問い合わせをいただくことも多い「滅菌ガーゼ」の選び方についてご紹介したいと思います。

滅菌ガーゼって?

滅菌ガーゼとは文字通り「滅菌処理」されたガーゼのことをいいます。通常は一袋ずつ個別包装されているものが多いです。滅菌とは「微生物を殺滅し、無菌状態とする行為」のことで、日本薬局方によると微生物の生存する確率が100万分の1以下の数になると説明しています。つまり、品物を滅菌してそこに存在する微生物の生存確率を極力低くすることで感染の防止につなげることが滅菌の目的になります。

ちなみに、「滅菌ガーゼが細菌やウイルスを殺す作用があるのですか?」とお問い合わせを頂きますが、滅菌ガーゼ自体にそのような作用はないため、ご注意ください。また、「滅菌って何か薬品を使用しているのですか?」というお問い合わせをいただくことも多いのですが、滅菌処理に薬品は使用していませんので安心してお使いください。

詳しくはまた別の機会にご紹介予定ですが、当社で取り扱っている製品は大きく2パターンの滅菌方法となります。

・AC(オートクレープ)滅菌…高温高圧の蒸気によって微生物を殺滅する方法。

・EOG(エチレンオキシドガス)滅菌:…「エチレンオキシドガス」というガス によって微生物を殺滅する方法。

滅菌ガーゼの選び方について

滅菌ガーゼは主に傷口や損傷した皮膚を保護する際や、眼帯などのあてガーゼとして選んでいただくことをおすすめします。理由としてはあらかじめ滅菌して清潔な状態を保っているため、雑菌が繁殖しにくい状態から使用できるためです(開封後はなるべく早くおつかいください)。使用しているガーゼの素材や製法・折り方などで多岐にわたるため、「種類が多すぎてわからない」というお声もあるかと思いますので、ここでは代表的な滅菌ガーゼの種類をご紹介します。

(1)ガーゼの素材について

・綿糸(めんし)タイプ

一般的にガーゼというとこの綿糸(めんし)タイプのガーゼを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?綿糸ガーゼとは純綿糸(コットン)を漂白して平織りにした布のことです。柔らかさ・通気性・吸収性・吸湿性にすぐれているのが特徴です。

・不織布(ふしょくふ)タイプ

綿糸(めんし)ガーゼと違い、文字どおり「織らない布」のことです。コットン・レーヨンなどの天然素材やポリエステルといった合成繊維など、異なる繊維同士を結合させて形成できます。これにより強度ややわらかさなど、用途にあわせて素材がもつ特性を加えることができることが最大の特徴です。不織布ガーゼとしてはコットン・レーヨン・ポリエステル素材を使用したものが多く、肌触り・吸収性・保湿性にすぐれていることが特徴です。

(2)ガーゼのサイズについて

一般的に5×5㎝、7.5×7.5㎝、10×10㎝など「綿糸タイプ」「不織布タイプ」にそれぞれのサイズがあり、傷口や損傷した皮膚の大きさにあわせて使い分けていただくことをおすすめしています。

(3)ガーゼの厚みについて

吸収性やクッション性を出すためにガーゼを重ね合わせて(ply(プライ)と呼びます)、厚みを出しています。一般的に12枚重ね(ply)や16枚重ね(ply)が多いです。綿糸ガーゼの場合、ガーゼの端は糸がほつれにくいように内側に織り込んでいるものが多いです。

必ず滅菌ガーゼを使わないといけないの?

かならずしも「滅菌」ガーゼである必要はありません。現在はコロナウイルスが猛威をふるう中、マスクの供給不足によりマスクの中で当てガーゼとして使用される機会が多くなっておりますが、細菌やウイルスへの防御性や、細菌やウイルスを殺す作用はございませんので、ご注意下さい。マスクの中のあてガーゼや皮膚の清拭(せいしき)・汚れた場所の拭き取りなどは未滅菌のガーゼをお使いいただいても問題ありません。

昨今のコロナウィルスの影響でお問い合わせをいただく機会が多くなった「滅菌ガーゼ」。選んでいただく際の参考になれば幸いです。不安も多いですが、一緒に乗り越えていきましょう!

●滅菌ガーゼの製品案内はこちらから

https://amethyst.co.jp/service_category/gauze/

https://amethyst.co.jp/service_category/f-gauze/

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